【OFFICIAL DISC REVIEW】4th Album「Sunshine」
2023.1.11
Release
【OFFICIAL DISC REVIEW】4th Album「Sunshine」
―――未来への希望を照らし出すソロ10周年目のアルバム―――
“勇気を持って新しい道に進んでいきたい”という強い意志を込めた「この道どんな道」。未来に向かう若い人たちに“君は何にでもなれる”とエールを送る「オウエン歌」。被災地を巡り、そこで生きる人々の言葉に耳を傾けながら紡がれた「大地の歌」。ソロ活動10周年作品としてリリースされるオリジナルアルバム「Sunshine」は、前作から5年のなかで経験したこと、藤巻自身の価値観や考え方の変化がリアルに反映された作品となった。根底にあるのは、人間に対する圧倒的な信頼感、そして、世界に希望の光が差してほしいという思い。生楽器の響きを活かしたオーガニックなサウンド、しなやかさと奥深さを共存させたボーカルも楽曲の良さを際立たせている。
OFFICIAL DISC REVIEW |
ソロ活動10周年を迎えた藤巻亮太から、ニューアルバム「Sunshine」が届けられた。
前作「北極星」(2017年)から約5年ぶりのフルアルバムとなる本作には、「僕らの街」(NEXCO中日本 中部横断道 新清水JCT~富沢IC 開通CMソング)、「Heroes」(テレビ東京系「ウルトラマン クロニクル ZERO&GEED」オープニング主題歌)、「まほろば」(「サントリー天然水 北アルプス」テーマソング)、「この道どんな道」(TBS駅伝テーマ曲)といったシングル曲のほか、タイトル曲「Sunshine」「ゆけ」「オウエン歌」など含めた12曲を収録。新曲のリリースとライブはもちろん、藤巻自身がオーガナイズする「Mt.FUJIMAKI」の開催(2018年~)など、充実した活動を行ってきた5年間の軌跡が反映された作品となっている。
「Sunshine」というタイトル通り、未来への希望の光がたっぷり感じられる本作。この題名について藤巻は、「曲を作っていくなかで、曇りが晴れていくような感覚があった」と語る。
「ソロになって10年が経って、40代になって。いろいろな経験のなかで自分の価値観が形成されてきたと思うんです。でも、時代はどんどん流れているし、自分のフレームだけが変わらないのは良くない気がして。価値観やフレームを変化させたり、ときには壊すことも必要だし、自分の場合は曲を作ることで無意識のうちにそれをやっていたのかな、と。社会や自分と向き合うなかで、新たな気づきや発見、驚きを得て、それが曲につながっていく。その過程のなかで、曇りが晴れていくような感覚があったんです」
タイトル曲「Sunshine」は軽やかなギターフレーズからはじまるミディアムチューン。大らかで穏やかメロディに乗せて、< Kids are alright /伸び伸びやろうぜ><いつまでも/僕たちは友達さ>というラインが広がるこの曲は、前向きな意志に溢れた本作のイメージを端的に象徴していると言えるだろう。
「“昔の青春”“今の青春”を対比させたような曲なのかな。ずっと音楽を続けてきて、少しずついろいろなものを身に付けて。それを脱ぎ捨てたり、ふるいにかけるような感じがあったんですよね、この曲を書いていたときは。ギターを鳴らしたときの気持ち良さ、仲間と一緒に“せーの!”で合わせたときの楽しさ、曲を書き上げたときの感動もそうですけど、ピュアな感覚って忘れないんだなと」
守るべき存在に対する感情と“真っ直ぐに進んでいきたい”という意思が響き合うアッパーチューン「ゆけ」、力強く行進するメロディと<何にでもなれそうな気がしているんだ>がひとつになった「オウエン歌」も強く心に残る。共通しているのは、愛しい人(たち)に向けられた真摯な思いだ。
「同世代の周りの友達や知り合いもそうですけど、家族の中だと、自分の価値観だけでは生きていけないじゃないですか。関わる人たちとの関係性のなかで存在しているわけだし、常に変わり続ける状況のなかで、“自分はこう生きる”と決めるのは不可能なので。ただ、大事な存在が増えれば増えるほど、“愛する人たちを守りながら、真っ直ぐに進んでいきたい”という気持ちも強くなってきて。『ゆけ』には、そういう思いが反映されているかもしれないです。
『オウエン歌』は、校歌も制作させてもらった母校(山梨県立笛吹高校)の10周年の際に、生徒のみなさんと一緒に作らせてもらった曲なんです。サッカー部の練習に参加したり、在校生と話をするなかで言葉とメロディを紡いで。僕はチャランポランな高校生だったけど(笑)、今の生徒はすごく真面目。大変な時代だけど、“自分で限界を作らなければ、何にでもなれる”ということは伝えたいと思っていました」
アルバムの最後に収められた「大地の歌」もまた、藤巻のリアルな体験に裏打ちされさている。きっかけは、自身がナビゲーターをつとめたラジオ番組「Hitachi Systems HEART TO HEART」(J-WAVE)。番組を通して、東北、千葉、長野などの被災地に赴き、現地の人々の言葉に耳を傾けてきた藤巻。その経験をもとに作れたのが、「大地の歌」だ。
「僕たちは自然のなかで生きているということを、改めて考え直すきっかけになりました。案内してくれたある方に言われた“私たちは過酷な状況にありますが、不幸だとは思わないでくださいね”という言葉が特に心に残っていて。人間のすごさ、強さを実感したし、番組を通して見た風景、耳にした言葉が『大地の歌』につながったんだと思います」
そのほか、「レミオロメンの頃からデモ音源が存在していた」という爽やかなポップチューン「裸のOh Summer」、ソウルフルなグルーヴが心地いい「千変万化」、<自分にしか出せない音を奏でて旅に出よう>と歌い上げる「サヨナラ花束」、切ないメロディと“時間を超える歌のパワー”をテーマにした歌詞が共鳴する「花びらのメロディー」などを収録。生楽器を主体にしたオーガニックなサウンドメイクも、このアルバムの魅力だろう。
「レコーディングは基本的にドラムの片山タカズミと、ベースは御供信弘か宮田'レフティ'リョウとやっていました。自分でアレンジを組み立てることもあるけど、弾き語りを聴いてもらって、みんなでセッションすることも多くて。それがすごく楽しいんですよ。ライブもずっとこのメンバーだし、一緒に音楽を奏でてくれる仲間がいてくれるのはありがたいです」
ソロ1stアルバム「オオカミ青年」(2012年)から10年。本作「Sunshine」を作り上げたことで藤巻亮太は、自らの音楽世界をさらに豊かに広げてみせた。確固たるスタイルを持ちながら、常に変化を続けるーー。このアンビバレンツな姿勢こそが、彼の本質なのだろう。
「『オオカミ青年』は“個であること”と“社会の一員であること”の距離感がテーマになっていて。それはずっと変わらないんですけど、今は自由さを保つための戦い方がわかってきた気がします。それこそが人間としていちばん大事なのかなって。もう一つは、新しい場所に飛び込んでいくことの大切さ。知らなかったこと、見たことがないものに触れることで、自分の価値観や枠が揺れる。それが曲につながるんじゃないかな、と。やっぱり、自分の殻の外側に出ていくことが必要なんだと思います」
Interview&Text:森朋之
Photo:宇禄
○2023年1月25日(水)リリース 4th Album『Sunshine』
リリース前にPre-Add/Pre-Saveを設定しておくとサイン入りのオリジナル特典画像がもらえるキャンペーンがスタート。
事前の設定でリリース日にご自身のApple Music/Spotifyアカウントのライブラリに自動で作品が追加されるので、
下記URLよりぜひチェックしてください!
〇Pre-Add/Pre-Save
https://jvcmusic.lnk.to/sunshine_AL
***
〇初回限定盤(2CD) VIZL-2145/ 4,000円(税抜き)
https://www.jvcmusic.co.jp/-/Linkall/VIZL-2145.html
〇通常盤(CDのみ) VICL-65771/ 3,000円(税抜き)
https://www.jvcmusic.co.jp/-/Linkall/VICL-65771.html
<収録曲>
DISC1(通常盤・初回限定盤共通)
01 この道どんな道 ※先行配信
02 Sunshine ※先行配信
03 裸のOh Summer
04 僕らの街
05 まほろば
06 ゆけ
07 オウエン歌
08 千変万化
09 Heroes (Album ver)
10 サヨナラ花束
11 花びらのメロディー
12 大地の歌
DISC2 ~ソロ10周年記念ベスト~(初回限定盤のみ)
01 オオカミ青年
02 ハロー流星群
03 月食
04 光をあつめて
05 名もなき道
06 指先
07 花になれたら
08 8分前の僕ら
09 日日是好日
10 Blue Jet
11 マスターキー
12 北極星
13 3月9日 (配信Sg/セルフカバー)
14 粉雪 (「RYOTA FUJIMAKI Acoustic Recordings 2000-2010」/セルフカバー)
15 ウイスキーが、お好きでしょ
16 Summer Swing
音楽ストリーミングサービスおよびiTunes Store、レコチョク、moraなど主要ダウンロードサービスにて1月25日より配信開始。
※対応ストリーミングサービス:Amazon Music Unlimited、Apple Music、AWA、KKBOX、LINE MUSIC、Rakuten Music、Spotify、TOWER RECORDS MUSIC、YouTube Music、dヒッツ、うたパス、SMART USEN
<アルバム購入者特典>
下記チェーン店、およびショッピングサイトにて、「Sunshine」(初回限定盤:VIZL-2145/通常盤:VICL-65771)を、お買い上げの方に、先着でオリジナル特典をプレゼント!
●VICTOR ONLINE STORE限定特典
「アナザージャケット」
(「Sunshine」(初回限定盤・通常盤)のジャケットとは異なるデザインのジャケットです)
★VICTOR ONLINE STORE限定施策★
New Albume「Sunshine」発売 & Live Tour 2023「Sunshine」開催記念ミートアンドグリート
詳細:https://victor-store.jp/special/fujimaki202301
●各CDショップ共通特典
「オリジナルクリアファイル」
[対象チェーン店舗・オンラインストア]
・タワーレコード / タワーレコード オンライン
・HMV / HMV&BOOKS online
・TSUTAYA全国各店 / TSUTAYAオンラインショッピング
・Amazon.co.jp
・楽天ブックス
※Amazon.co.jp、楽天ブックス では、特典付き商品のカートがアップされます。特典をご要望のお客様は特典付き商品をお買い求め下さい。
※上記各特典ともに数に限りがございます。お早めにご予約下さい。
※特典対象店舗は順次追加となることがございます。
※一部、特典の取扱いが無い店舗もございます。予めご了承下さい。
※特典の内容・デザインは予告なく変更する場合がございます。
※確実に入手をご希望の方は、事前に各店舗様へご確認いただくことをお奨めいたします。
〇藤巻亮太 Live Tour 2023「Sunshine」
4ピース編成で全国7ヵ所・9公演を回る待望のバンドツアーの開催が決定!!
藤巻亮太(Vo/Gt)
片山タカズミ(Dr), 宮田‘レフティ’リョウ(Ba), 近藤寿(Gt)
2月25日(土) 【東京】I’M A SHOW
OPEN/START:15:15/16:00
問い合わせ:サンライズプロモーション東京 (0570-00-3337)
2月26日(日) 【東京】I’M A SHOW
OPEN/START:15:15/16:00
問い合わせ:サンライズプロモーション東京 (0570-00-3337)
3月3日(金) 【宮城】仙台Rensa
OPEN/START:17:30/18:30
問い合わせ:キョードー東北 (022-217-7788)
3月5日(日) 【福岡】DRUM LOGOS
OPEN/START:16:45/17:30
問い合わせ:キョードー西日本 (0570-09-2424)
3月10日(金) 【愛知】新栄シャングリラ
OPEN/START:17:30/18:00
問い合わせ:サンライズプロモーション東京 (0570-00-3337)
3月11日(土) 【広島】CLUB QUATTRO
OPEN/START:16:15/17:00
問い合わせ:夢番地 (082-249-3571)
3月19日(日) 【大阪】umeda TRAD
OPEN/START:15:15/16:00
問い合わせ:キョードーインフォメーション (0570-200-888)
3月21日(火・祝) 【山梨】甲府CONVICTION
OPEN/START:16:00/16:30
問い合わせ:サンライズプロモーション東京 (0570-00-3337)
3月22日(水) 【山梨】甲府CONVICTION
OPEN/START:17:30/18:00
問い合わせ:サンライズプロモーション東京 (0570-00-3337)